インプラント治療の歴史について教えてください。

インプラントの治療というのは実は非常に長い歴史があり、いま現在では安全性も確立され、非常に多くの患者さんが治療に利用しています。インプラントの歴史や、いま現在のインプラントの活用についてみなさんに詳しくご紹介いたします。

 

〇インプラントの登場

現行のインプラントが初めて治療に利用されるきっかけになったのは実は歯医者の世界ではよく知られて非常に重要な発見が行われてからでした。1950年代にスウェーデンのブローネマルク博士がチタンと骨がしっかりと結合することに気づき、研究の結果オステオインテグレーションというチタンに特有の性質を発見し、いま現在のインプラントの治療が開始されていきます。

開発当初のインプラントと言うのは現行のインプラントのようなタイプではなく、骨の表面に固定するタイプのインプラントで、現在のネジのようなインプラントが初めて治療に利用されたのは1965年のことです。

〇現行のインプラント

現行のインプラントの治療が広く世に広まったのはだいたい1980年代のことです。この当時の治療というのはまだ審美面があまり追求されておらず、材料の性質もそこまで優れたものではなかったので、日本で導入された当初はすぐに治療が浸透することはありませんでした。

しかし、海外の様々な治療の研究が進み、インプラントの安全性がより広く認識されるようになって以来、インプラントはその規模を拡大し、現在では非常に多くの患者さんがインプラントの治療を利用しています。

現在ではインプラントの本体に利用される材料もチタン以外の材料が導入されるようになり、インプラント本体の表面に様々な処理が行われるようになっています。このようなインプラントの治療の拡大と技術の進歩により、現在のインプラント治療は機能だけでなく見た目にも非常に優れた成績を残せるようになっているのです。インプラントの治療に興味がある方はぜひ一度歯医者に相談をしてみましょう。