インプラント治療後の腫れはありますか?

インプラントの治療を受けた後にどの様な状態になるのかと不安に思われることはないでしょうか。手術を受けた後とインプラントの上部構造を取り付けた後で実は腫れが出てきてしまうことがあるのですが、しっかりと腫れに対して適切な対処をすることが非常に重要です。インプラント治療と腫れの関係についてみなさんにご紹介いたします。

 

〇インプラント手術後の腫れ

インプラントは治療に手術を伴うものなので、治療後にどうしても腫れが出てきてしまいます。この腫れはだいたい、インプラントの手術を受けた後数日は軽度の痛みが出ることがあり、だいたい1週間程度で腫れが治ってきます。しかし、インプラントの手術が終わった後ある程度期間がたってから出てくる腫れには注意が必要です。

糖尿病をお持ちの方などでは実は手術の傷が非常に治りにくいことが知られていて、この間にお口の中の細菌が傷口に感染してしまい、非常に強い腫れが出てきてしまうことがあります。この様な腫れは非常に危険で、抗生物質などの細菌を殺すお薬の飲み忘れや喫煙が重なると発症しやすくなります。

出されたお薬はしっかりと飲み切る様にしましょう。

 

〇インプラント治療完了後の腫れ

インプラントの治療後に起こる腫れにも注意が必要です。インプラントの治療が完了し、上部構造を取り付けた後に起こる腫れは汚れが蓄積することで歯茎に炎症が起こるインプラント周囲炎の可能性があり、早急に治療を受ける必要があります。インプラントというのはどうしても通常の歯とは形が異なり、本来の歯と同じ様な自浄作用が働きにくく、汚れが溜まりやすい部分ができてしまいます。このため、インプラントの周囲に汚れがたまることでインプラント周囲炎という炎症が起こってしまうことがあり、生活に注意が必要になります。インプラントの治療を行う時にはこの様なトラブルへの対処を欠かすことができず、しっかりと治療を受けることで状態が回復します。

炎症を放置してしまうと骨が減少したり歯周病の原因になり、インプラントの除去をしなければいけなくなります。しっかりとインプラントの周囲の汚れを除去し、定期的なメンテナンスを受け、お口の状態を改善する様に務めましょう。