インプラント治療終了後に起きる可能性のある問題について教えてください。

インプラントの治療というのは非常に重要な治療で、近年のインプラント治療は非常に安全性が高くなっているので、あまり問題は起きなくなってはきていますが、それでもまだまだ問題が起こる事があります。インプラントの治療で欠かす事ができない治療後に起こる問題について詳しくご紹介いたします。

 

〇神経の損傷

インプラントの治療を受けた後に起こる問題点の一つが神経の損傷です。下顎のインプラントで、特に骨が不足している患者さんのインプラントを利用する時にはこの様な問題が起こりやすく、下顎の骨の中の下歯槽神経という神経を傷つける事で下唇の感覚が鈍くなってしまいます。

この様な問題は近年では非常に稀で、しっかりと歯科用CTを利用して検査を行うことでこれらの問題を防ぐ事ができます。インプラントの治療を行う時にこの様な検査を行わずに治療を進めるのは非常に危険で、パノラマレントゲンだけで検査を行う様な事がある場合には注意しなければいけません。

 

〇インプラント周囲炎

インプラント治療後の問題で最も注意しなければいけないのが、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎というのはインプラントの埋め込みを行った後に、インプラントの周囲に炎症が発生する事で、お口の中の汚れがインプラント周囲に溜まってしまう事が原因で起こります。

インプラント周囲炎は予防可能な疾患で、しっかりとインプラント周囲の汚れを落とす事で細菌が繁殖する温床を取り除く事ができます。このためには定期的な歯医者の検診とメンテナンスを受ける事が非常に重要です。

インプラント周囲の汚れを落とすメンテナンスを利用していると歯医者の専門的な治療器具で汚れを落とす事ができ、インプラント周囲の汚れをかなり綺麗にする事ができます。歯石がついている時には歯医者の治療器具を利用しなければ汚れを落とす事ができません。しっかりと歯医者のメンテナンスを利用してインプラントの寿命を伸ばす様に心がけましょう。