インプラントは保険適応外の治療方法です。
1本インプラントにするためには、30万円~50万円の費用が必要になります。
ですが2012年4月から一定の条件を満たすと、保険が使えるようになりました。
○インプラントはなぜ保険適応にならない?
なぜインプラントは保険適応にならないのでしょうか。
健康保険は、健康な生活をするために最低限の治療を受けられるようにと作られた制度です。
インプラントは他の矯正や治療に比べて審美的な目的が強いため、最低限の治療には入らず保険適応外になってしまいます。
○保険適応になるインプラント治療の条件
見た目重視の治療であるインプラントですが、厚生労働省が定める条件を満たした場合に、2012年から保険適応になりました。
この条件は、症状と治療を受ける医療機関の両方の条件を満たすことが必要です。
◎症状
・先天性の病気で、顎骨の3分の1以上が連続して欠損している
・病気やケガ、事故などで顎骨を3分の1以上失っている
・生まれつき顎の骨の形成不全がある
これらの条件のどれかを満たしている必要があります。
どれも生まれつきや病気、事故により他の治療では歯の再建が難しい場合です。
◎医療機関
・ベッド数20床以上で診療科目に歯科または口腔外科がある
・歯科または口腔外科の経験が5年以上、インプラント治療経験3年以上の常勤歯科医師が2名以上いること
・当直体制が整っている
・国が定める医療機器や薬品類の管理が整っている
症状の条件を満たし、このような医療機関で治療を受ける場合にのみ、保険が適応されることになります。