インプラント治療の手順について教えてください。

インプラントの治療は治療期間が長いこともあり、あまり手順についてよくわからないという方もいらっしゃるかもしれません。インプラントの治療を受ける上で欠かすことができない基本的な治療の流れについて一度詳しく理解をしておきましょう。

〇検査
インプラントの治療はまず検査から始まります。問診・お口の状態の視診に加えて歯科用CTの撮影やX線写真の撮影などを行い、まずお口の状態を把握します。この検査を行うことで非常に安全かつ確実に治療を進めることができるようになるので、術前の検査を徹底して行います。

全身の状態に問題がある場合には内科の医師に慢性疾患などの状態が悪くなっていないか確認していただく必要があるので、糖尿病などの疾患をお持ちのかたはあらかじめ内科の医師と相談しておきましょう。

 

〇手術
検査の後に行うのが手術です。麻酔をしたのちにインプラントのフィクスチャーというねじの様な形をした土台にあたる部分を埋め込み歯茎の傷跡を閉じます。こののちに骨とインプラントの結合期間を設け、インプラントが骨と結合するのを待ちます。

 

〇二次手術

インプラントが骨と十分に結合した後にはアバットメントという上部構造とインプラント本体を結合するパーツの取り付け手術を行います。この手術を行ったのちに歯型を採取し、いよいよ上部構造の作成に移行します。

〇上部構造の作成

インプラントの治療の最後の段階になるのが上部構造の作成と取り付けです。インプラントの上部構造は様々な材料で作られている人工の歯で、上部構造の材料の中でもジルコニアなどの材料を利用すると非常に丈夫で美しく、体への負担も少ない歯を作ることができます。上部構造を作成する際には歯科技工士に依頼を行い、歯型の上に上部構造を作成してもらい、出来上がった上部構造を取り付けて治療が完了します。実際に取り付けた後には数回の経過観察を必要とするのですが、大まかなインプラントの治療はここで終了になります。