インプラント治療は誰でも受けることができるのでしょうか?

インプラントの治療は非常に幅広い年齢の方が利用できる治療ですが、実は全ての患者さんがこの治療を受ける事ができるというわけではありません。どのような患者さんがこの治療を利用する事ができるのかしっかりと知識を身につけておくと治療法選択に役立ちます。インプラント治療に先立って治療の利用ができない場合についてよく理解しておきましょう。

 

〇重篤な疾患がある場合

インプラントの治療はどうしても手術を伴う治療になるので、重篤な疾患をお持ちの場合にはインプラントの治療を受けられない場合があります。糖尿病の決闘コントロールが悪い場合や、血小板減少性紫斑病のような血液の凝固に異常がある場合には手術を受ける上でリスクになりますし、高血圧のコントロールが悪い方もこの治療を避けなければいけません。

この他にも、副甲状腺機能の異常を抱えている方にも注意が必要です。副甲状腺は骨の中のカルシウムの分量を調整する働きがあるのですが、骨にカルシウムがうまく入らない状態になっている方は治療に期間が必要になりますし、骨とインプラントの結合に時間がかかると治療を継続する上でリスクになります。このような疾患をお持ちの方はインプラントの治療を避ける事があるので注意しておきましょう。

 

〇骨が少なすぎる場合

骨が少ない場合にもインプラントの治療を避ける必要があります。インプラントの治療というのは骨に金属でできたフィクスチャーを埋め込む治療を行うので、骨が少ない場合にはどうしてもインプラントの治療を避けなければいけない場合があります。骨が少なすぎる場合には骨を増やしてからインプラントの治療を進める必要があるので、骨造成などの治療が必要になります。

〇インプラントは誰でも利用できるもの

インプラントは今までに挙げたような問題がある場合には利用できない事がありますが、基本的にはどなたでも利用できる治療法です。上記のような問題もしっかりと治療を受けて状態が回復しているのであればインプラントの治療を受ける事ができるので、治療を受ける事ができないと悲観する必要はありません。インプラントの治療について何か不安を感じる時にはすぐに歯医者に相談をしてみましょう。